平成19年7月2日設置。

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レズを書くのががすきなんですというとものすごく怪しい人のようですが別にそうではなく小説っぽいものを書くときは女の子二人の友情やら愛情やらのはざまを書くのが得意だしすきなんだということです。離れたくないとか嫉妬だとか汚いような綺麗なようなそれでいて全然見えない不確かなものを追い詰めて追い詰めて、書き出していけたら格好良いなあと思います。もちろん描き出していきたいとも思っていますが。絵とか文とかそういうものにとらわれたままですてきなものを生み出して生きたい。そのために近道を通っていたいし、だからこそわざと中二病っぽい道をとおったりそういう行動をしたりひねくれたふりをしたりしてるんだよ、と言い訳してみる。見逃してはもらえないだろうか。駄目かな。
今の正直な気持ち。高校生になりたくないです。というかなってもいいけれど小学生から中学生へのエスカレーターのように流れでいきたい。すごく。そして先生方もいっしょに。今年の担任の先生にはとても失礼だけれど死ぬほど嫌です。なんだか考えれば考えるほど淵にはまっていく気がする。いつでも綱渡りしてるんですわたし。なんなんだろうねえ。すごく不思議に思います。なんなんだろうねえ、再。
追記から去年の今頃書いた話
今の正直な気持ち。高校生になりたくないです。というかなってもいいけれど小学生から中学生へのエスカレーターのように流れでいきたい。すごく。そして先生方もいっしょに。今年の担任の先生にはとても失礼だけれど死ぬほど嫌です。なんだか考えれば考えるほど淵にはまっていく気がする。いつでも綱渡りしてるんですわたし。なんなんだろうねえ。すごく不思議に思います。なんなんだろうねえ、再。
追記から去年の今頃書いた話
ひらひらと線を辿る。
まだ貴方と一緒に居たかったと書置きを残して彼女は甘い蜜の香りを吸って死んだ。あたしは少し入院したあと退院して、彼女のお墓に一度も行くことなく思い出を整理することさえせず中学生を卒業した。春だった。
なんであなたはいなくなってしまったのとか、あたしに何か理由があるのとか、口に出したいことは色々ある。だけれどあたしにはそれができない。口を開けばあなたのことしか出てこない、そんな自分が怖かった。
あたしの中に残っている幽かなあなたが消えてしまう、そんなことを思ったらなおさら口は開けなくなった。
「私ね、麻が居るから、生きてるんだよ」
ごく普通のリズムで言われた時は何事かと思ったけれど、でも、今考えてみればそれは限りなく彼女の本音だったのかもしれない。麻がいるから。あたしがいるから。だから彼女が生きてたとしたら、あたしは何て愚かな選択をしてしまったんだろう?
成績優秀、容姿端麗、彼女はそんな言葉そのままの人だった。先生の言う事も良く聞いて素直で、確か学級委員なんか何度も務めていたっけな。その度に先生たちに「彼女は次元が違う」とかなんとか褒められながら。
「信じられないね。あれ、大人の言う事じゃないね。私は私なんかより、ずっと麻が凄いと思ってるのに。麻と同じところにいたいと思ってるのに。全部否定されてるみたいだよ、信じられない」
いつだって素直に「はい」と笑ってみせる彼女の裏にそんな言葉があったことさえ知らず、先生たちは彼女を追い詰めて。あたしも知らず知らずのうちに彼女を傷つけて。勿論その逆が無かったわけではなかったけれど、だけどそんなの確立や割合を計算してしまえば殆どゼロだ。
親友。
いつもそんな言葉に違和感を感じながら、あたし達はいつも隣同士。
中学二年生、三学期。
6組だったあたし達は担任の福田先生と進路相談や何かでそれまでよりずっと一対一で話すことが多くなった。受験のこととか進路のこととかそういうことばかりで、三年生になりもしないうちから疲れてた。もう気楽な二年生では居られないのだと脅されているようで怖かった。
ずっと一緒にいようねなんて口に出して言ったことは無いけれど、あたしも彼女も同じ高校に行くんだとばかり思っていた。信じて信じて揺るがなかった。だって義務教育のあいだ、幼稚園もふくめてあたし達はつながれたように一緒だったんだから。
「引越し」
そんな単語を聞いたのは、彼女からではなく福田先生からだった。
「どうして」
ただ一言だけ。電話するのが、彼女の声を聞くのが怖くてメールした。夜中の2時、それでもすぐに返事が届いた。
「ごめん」
たった三文字の中に彼女の全てがふくめられているような気がして返事を送ることができなかった。そのまま携帯を閉じて無理矢理目も閉じる。
不安で不安で仕方の無い夜だった。
まるで今直ぐ彼女が何処かへ行ってしまいそうで。
実際に転校するのは三年生の六月でまだ時間はあるというのに、それでも。
「硫化水素ガスで」
彼女は本当に遠くへ行ってしまった。
あたし、ただ一人を残して。
第一発見者でガスを吸ってしまったあたしは暫くの間入院した。その間いつもいつも彼女の夢を見た。勉強したり参考書を眺めたり、そんなことよりもずっとずっと多く彼女の事を考えた。もう少し早ければとか話してくれれば二人で戦ったのにとかそんなくだらないことを。たとえ話してくれても彼女はあたしに頼らなかっただろう、そんな事あたしが誰よりきちんと知っていたのに。
退院したあとも、あたしは彼女のお墓に出向く事は無かった。学校では他の友達に何も言われなかったし、先生も何も触れなかった。ただ受験を目指し勉強するだけ。あたしはあっさりと彼女と行くはずだった公立高校に合格し、中学生を卒業して。
「私、ずっと、麻のことが好きだった」
携帯の留守電に残された彼女の声はあたししか知らない。
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