平成19年7月2日設置。

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「い、いや…っ」
目の前に広がるこの光景をなんと例えよう?
ゴーグルを外して笑う貴方を、なんと説明したら良い?
「ほら、…俺強くなったんだ。絶対負けないから」
「……ぃ、」
「へ?」
差し伸べてくるその左手を突き放し、そのまま後ろへ一歩、二歩、
後ずさりを続けて、不審な顔をする貴方から目をそらす。
「そんな、そんなセキはやだっ!!セキじゃない、貴方はセキじゃない!!」
息が出来ないほどに、苦しい。それは多分貴方の発する殺気の名残の所為
でしょう?貴方が殺した人形の血の名残なのでしょう?
そんな貴方は貴方ではない。否定するように、身体が震える。
「それ、…どういう、ことだよ?」
「ち、近付かないでくださいっ!!」
どん、と胸のあたりを押して、二人の距離を広げる。
無意識に出てしまった敬語が、憎い。
「貴方はセキじゃない…貴方は、セキじゃないです…絶対…!」
かすれた声は、私と貴方の距離を、ますます遠ざけてしまうだけだった。
目の前に広がるこの光景をなんと例えよう?
ゴーグルを外して笑う貴方を、なんと説明したら良い?
「ほら、…俺強くなったんだ。絶対負けないから」
「……ぃ、」
「へ?」
差し伸べてくるその左手を突き放し、そのまま後ろへ一歩、二歩、
後ずさりを続けて、不審な顔をする貴方から目をそらす。
「そんな、そんなセキはやだっ!!セキじゃない、貴方はセキじゃない!!」
息が出来ないほどに、苦しい。それは多分貴方の発する殺気の名残の所為
でしょう?貴方が殺した人形の血の名残なのでしょう?
そんな貴方は貴方ではない。否定するように、身体が震える。
「それ、…どういう、ことだよ?」
「ち、近付かないでくださいっ!!」
どん、と胸のあたりを押して、二人の距離を広げる。
無意識に出てしまった敬語が、憎い。
「貴方はセキじゃない…貴方は、セキじゃないです…絶対…!」
かすれた声は、私と貴方の距離を、ますます遠ざけてしまうだけだった。
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