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平成19年7月2日設置。



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何がって製作がだZE


七夕ですね。ポニーテールの日ですね。落書きはしてるけれども
スキャナ動かないから意味がない。笑。いや笑えない。
とりあえずそういう関連でルキウリ投下!

それは僕じゃなくて、
それは君じゃなくて、

…それなら、一体それは誰だった?



            刃の代わり



「良いにおいがするな」
「今日はシチューだから、かな」
「今年初めてだよ。石田のシチューは」


コタツに潜り込んで、ぺったりと寝そべる。
石田の家に来ていつも思うのは、その余りの素っ気無さ。シンプルでつめ
たくて、でも拒まれる事だけは決して無い空間。此処は夏でも暑くなかっ
たし、冬でも一護の家より何故か空気がクリアだった。

石田という人間。私という死神。

ある意味で両極端な存在は、こうして今一緒にいる。理由は…一体何から
始まったのだろう?私が石田に惹かれたのがはじめだっただろうか?
思い出せないくらい、その記憶は昔のことだった。
私は時たま現世に来る。非番の日は特に、しょっちゅう。
そしてその度石田の家を訪れては、こうして共に時間をすごしていた。た
だ何をするわけでもなく、のんびりとする時間。無理に話題を出して話す
必要も、気を使う事もしなくていい空間。
とてもとても、居心地が良かった。

「はい、どうぞ」

目の前に、ことり、とシチューの注がれた皿が置かれた。





私は刃の代わりに、時たま言葉を使う事がある。
争いを避けたい時には話し合いを選ぶ、そういった理由で言葉を使うこと
があるのだ。それは私の武器の一つ。
石田は刃の変わりに、…刃の代わり?

考えてみると、別に戦いが嫌いな訳ではないのだ、石田は。どちらかとい
うと好きなのだろう。…多分。

刃の代わりに、というよりは、石田はそうやって回りくどい事をするくら
いならはじめから戦場へなど赴かないのかもしれない。
でも石田の性格はどちらかというと、回りくどい。
…うーん、複雑だ。

「何考えてるの、朽木さん」

知恵熱でるんじゃないの?と石田がくすくすと笑う。

「出たら看病してくれるのか?」
「え?うん、そりゃするけど」
「じゃあ出そうかな…知恵熱…」

そういうと、馬鹿じゃないの?と石田がまた笑った。

石田の刃は弓で、その刃の鋭さは―きっと私や一護より遥かに上だろう。





「随分と髪が伸びたな」

さらり、と髪を梳いてやりながら話しかける。艶のある黒髪。

「うん、昔に比べればね」
「ポニーテールとか…」
「出来ないと思う」

すっぱりと否定され少し項垂れてみる。石田は笑って、してみれば?と私
に言った。
髪を梳きながら、上の方で纏め上げていく。しゃらりと揺れるたびにシャ
ンプーの香りが漂った。

「ちょっと…厳しいかも」
「そりゃそうだよ。絶対無理」

石田の呆れたような声に、ちぇ、という舌打ちを返す。








そう、刃の代わりに、私たちは―…
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