平成19年7月2日設置。

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もうすぐ、なつがはじまる。
「こんにちはーっ、スイカもってきたよー!」
もうすぐ、なつがはじまる…
ぺたぺたと裸足に吸い付くフローリング。きゃあきゃあとはしゃぐ子供達
の声。高音が、せわしなく耳に響いていた。
「スイカ、沢山貰っちゃってさ。食べきれないから、お裾分けにね」
「それはありがたいわ、子供ってスイカとか好きだしね。喜んでる」
「へへ、いっつん達の笑顔を見るのは好きだからね」
切り分けたスイカを奪い合いつつ騒ぐ子供達。
それを眺めながら、のんびりと烏龍茶を啜っていた。
「ここら辺は蝉じゃなくて、ひぐらしだね。鳴き声が聞こえてる」
「ああ…そういえば、そうね。此処は蝉とか、少ないから」
「ふうん…ひぐらしの方が情緒があってそっちのほうが好きだけどね」
「あたしもそうかな。きっと慣れてるからなのね」
「うん、そうだね」
夏が始まって、輪廻がつづいて、ぼくたちはそれにとりのこされていく。
夏がおわって、秋になっても…ぼくたちはそれにはきっとおいつけない。
「夏だね」
「ええ、夏だわ」
「…もう麻痺しちゃった。季節とか曜日とか、そういうの」
「元々あたし達には関係なかったものね」
「……そう、だよね」
夏の始まり。
「結局、あたし達はいつも置いてけぼり喰らっちゃうだけなのよ」
夏が始まって、きみが変わる。
「こんにちはーっ、スイカもってきたよー!」
もうすぐ、なつがはじまる…
ぺたぺたと裸足に吸い付くフローリング。きゃあきゃあとはしゃぐ子供達
の声。高音が、せわしなく耳に響いていた。
「スイカ、沢山貰っちゃってさ。食べきれないから、お裾分けにね」
「それはありがたいわ、子供ってスイカとか好きだしね。喜んでる」
「へへ、いっつん達の笑顔を見るのは好きだからね」
切り分けたスイカを奪い合いつつ騒ぐ子供達。
それを眺めながら、のんびりと烏龍茶を啜っていた。
「ここら辺は蝉じゃなくて、ひぐらしだね。鳴き声が聞こえてる」
「ああ…そういえば、そうね。此処は蝉とか、少ないから」
「ふうん…ひぐらしの方が情緒があってそっちのほうが好きだけどね」
「あたしもそうかな。きっと慣れてるからなのね」
「うん、そうだね」
夏が始まって、輪廻がつづいて、ぼくたちはそれにとりのこされていく。
夏がおわって、秋になっても…ぼくたちはそれにはきっとおいつけない。
「夏だね」
「ええ、夏だわ」
「…もう麻痺しちゃった。季節とか曜日とか、そういうの」
「元々あたし達には関係なかったものね」
「……そう、だよね」
夏の始まり。
「結局、あたし達はいつも置いてけぼり喰らっちゃうだけなのよ」
夏が始まって、きみが変わる。
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