平成19年7月2日設置。

×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
この世界の少し前に、紡がれていた物語を少しだけ読んであげよう。
「カナデー!!おかえりーっv」
がっばあと抱きついてくるそれは自分の恋人。頭を軽く撫でてやると、子
猫のようにみぃみぃと鳴いた。
右手に持っていたコンビニ袋を渡してやる。中身は総てお菓子。
「いちお頼まれてたの全部あると思う」
「うわーい、カナデありがとー!」
「どーいたしまして」
にっこりと笑う。
『禮世』は、無邪気にくるくると廻ってご機嫌な様子を示した。
「あ、奏枇。御帰り」
「ただいまー。メシできてる?」
「うん。今日は和食」
よっしゃーとか言いながら、禮世と二人して床にぺたりと座る。
ほかほかのご飯と味噌汁がとてつもなく美味しそうだ。
「食っていい?」
「えと、今日はちょっとまって。黒崎が来るんだ」
「えー、アイツ今日も来んの!?」
やだーと禮世が騒ぐ。
雨竜が苦笑しながらそれでも楽しそうだった。
まだあの世界が始まる少し前。
禮世は『禮世』でした。
奏枇は『奏枇』でした。
ふたりは、ふたりを信じていたのです。
それは0.5、氷点下の物語。
「カナデー!!おかえりーっv」
がっばあと抱きついてくるそれは自分の恋人。頭を軽く撫でてやると、子
猫のようにみぃみぃと鳴いた。
右手に持っていたコンビニ袋を渡してやる。中身は総てお菓子。
「いちお頼まれてたの全部あると思う」
「うわーい、カナデありがとー!」
「どーいたしまして」
にっこりと笑う。
『禮世』は、無邪気にくるくると廻ってご機嫌な様子を示した。
「あ、奏枇。御帰り」
「ただいまー。メシできてる?」
「うん。今日は和食」
よっしゃーとか言いながら、禮世と二人して床にぺたりと座る。
ほかほかのご飯と味噌汁がとてつもなく美味しそうだ。
「食っていい?」
「えと、今日はちょっとまって。黒崎が来るんだ」
「えー、アイツ今日も来んの!?」
やだーと禮世が騒ぐ。
雨竜が苦笑しながらそれでも楽しそうだった。
まだあの世界が始まる少し前。
禮世は『禮世』でした。
奏枇は『奏枇』でした。
ふたりは、ふたりを信じていたのです。
それは0.5、氷点下の物語。
PR
この記事にコメントする
