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平成19年7月2日設置。



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この世界の少し前に、紡がれていた物語を少しだけ読んであげよう。








「カナデー!!おかえりーっv」


がっばあと抱きついてくるそれは自分の恋人。頭を軽く撫でてやると、子
猫のようにみぃみぃと鳴いた。
右手に持っていたコンビニ袋を渡してやる。中身は総てお菓子。

「いちお頼まれてたの全部あると思う」
「うわーい、カナデありがとー!」
「どーいたしまして」

にっこりと笑う。
『禮世』は、無邪気にくるくると廻ってご機嫌な様子を示した。





「あ、奏枇。御帰り」
「ただいまー。メシできてる?」
「うん。今日は和食」

よっしゃーとか言いながら、禮世と二人して床にぺたりと座る。
ほかほかのご飯と味噌汁がとてつもなく美味しそうだ。

「食っていい?」
「えと、今日はちょっとまって。黒崎が来るんだ」
「えー、アイツ今日も来んの!?」

やだーと禮世が騒ぐ。
雨竜が苦笑しながらそれでも楽しそうだった。




まだあの世界が始まる少し前。
禮世は『禮世』でした。
奏枇は『奏枇』でした。
ふたりは、ふたりを信じていたのです。

それは0.5、氷点下の物語。
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